ドライマットによる防草対策(駐車場のり面)
ドライマット製造メンバーによる施工シリーズ Vol.3
草刈りの季節がやってまいりました。梅雨の前に刈っておかないと、蚊や害虫の住みやすい環境になってしまったり景観が悪くなったりと、あまりよろしくない事と思います。
本日は、とある駐車場でのお話です。
弊社では、所有している駐車場の草刈りを毎年地域の道普請(みちぶしん)の時期+αで年に数回行っていますが、駐車場と道路の間に法面(のり面)があります。
この法面から草が生えて、放っておくとドンドン成長して道路を走行する車を傷つけたり、歩くのに邪魔になったりします。少し大きな公道であれば、この様な道路に面していて側溝もある斜面では、「張りコンクリート工」という国土交通省の標準歩掛にも記載されている防草や斜面の補強を目的に行う工法で対策します。
しかし、張りコンクリート工ではコンクリート打設後に(斜面であるにもかかわらず、というか斜面であるがゆえに)人力でコテ仕上げを行う必要があり、コスト的な問題や作業員の負担軽減策が検討されています。
そこで、今回はこの様な小さな規模でも弊社のドライマットを張りコンクリートの代わりに施工できますよ!、という事で、従来の草刈りだけでなくドライマットを張る事にしました!
先程お話したコンクリート仕上げを施工範囲全面に人力で行っていく事に比べれば、遥かに容易に行うことが可能です。
まずは草刈りです。
広さはさほどないので大した時間はかかりませんが、法面の草刈りって滑りやすかったり不安定だったりで、気を抜くとスグ事故に繋がるんですよね。『ご安全に!!』
前回『鉄道沿線の斜面をドライマットで補強しました』に続き、マルチシートをドライマットの下に敷く事で防草力のアップを図ります。
今回の特徴として、横張り(鎧張り)を試みました。今までは縦張りで行っていたのですが、そうすると1.5mの長さにカットしたマットを何十本と用意しなければならなかったので、今回はこの方式です。マット3段位ならば鎧張りも良いかもしれません。
ただ貼るだけだと、マットの下に水が浸入し易くなるため、少し掘ってマットの先端をモルタルで固めました。
完成です。次に降る雨で固まってくれるでしょう。
施工日:2022年(令和4年)4月15日
施工範囲:傾斜面の高さ 約1.5m(マット3枚分) × 長さ 約45m + 端部保護 = 84㎡
お疲れさまでした!