スラグ冷却水処理
スラグ給水ろ過装置は、溶融スラグの冷却水として使用した排水をろ過処理し、冷却水として繰り返し使用できる新しいシステムです。
先端発電プラントに採用
平成20 年12 月8 日に「ミズコシタロウ」を、IGCC(石炭ガス化複合発電)の実証プラントで、冷却水の濁りを取り除く「スラグ給水ろ過装置」として福島県いわき市の勿来(なこそ)発電所内の㈱クリーンコールパワー研究所に納入しました。納入までの経緯は平成20 年7 月に三菱重工業㈱長崎研究所より濁水処理の問合せがあり、送っていただいた濁水で室内ろ過試験を行なったところ良好な結果であったため、三菱重工業㈱長崎造船所IGCC PJ 室の依頼により8 月より勿来発電所にて(株)共和建商【福島県白河市:TEL0248-29-2231】様の協力を得て汎用機の「ミズコシタロウ」を使用し、約500 時間の試験運転を行ないました。その結果、石炭灰が投入された際に発生する濁度600 の冷却水が濁度10 以下に改善出来ることが確認され、薬品を使用しないことによるIGCC システムへの悪影響がない点も評価されました。実証プラントへの採用に当たっては処理能力10 ㎥/H~20 ㎥/H の「MTP-10-20 型」をベースに中央制御が可能な電機制御、点検台設置等仕様を大幅に変更しました。
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