液薄膜型水質浄化装置
ダムや湖沼などの閉鎖性水域の底層水の水質を改善
液薄膜型水質浄化装置とは?
ダムや湖沼、貯水池等といった閉鎖性水域底層水を低コストで循環させ、あわせて貧酸素水の
改善と有害な気体の脱気処理を行う装置です。
本製品の特徴
- 低コストでの水の循環が可能です。
- 貧酸素水を自然界の水に改善できます。
- 有害な気体の脱気処理が可能です。
NETIS (国土交通省・新技術情報提供システム)に登録
登録No. CG-130022-A
登録内容・詳細は以下のページをご覧下さい。
液薄膜型水質浄化装置(NETIS-国土交通省 新技術情報提供システム)
本製品の原理等
装置写真
原理図・全体図
本製品(による閉鎖性水域の水質改善)のメカニズムを以下にご紹介します。
メカニズム
- h型管内の浅い位置からの曝気(ばっ気)により、吸引ホースの先端から連続的に貧酸素水を吸引する(エアリフト現象)
- 貧酸素水を一旦液薄膜に変換することにより、効率良く酸素溶解処理及び有害溶存気体の脱気処理を行う
- 処理水は処理水槽内外のヘッド差によって排出ホースを経て再び水域に返送される
- 排出水域温度に比べて処理水温が低いため、処理水は地形に沿って流下し、底質直上は次第に好気的環境に置換される
このような処理により、底層部の貧酸素化が改善されます。その結果、底質からの栄養塩類の溶出が
激減し、栄養塩類の富栄養化やアオコの発生を抑制することが期待出来ます。
溶融・脱気の仕組みと貯水池での実験におけるDO値改善グラフ
大気(1atm)と接している水に溶け込む各種気体の平衡バランス(飽和溶解量)は
一義的に決まっています。従って、処理対象水を大気に曝すと、各種気体の溶解状態が平衡バランスに
近づくように、気液間の気体交換が自然に行われます。
すなわち、平衡バランスに対して不飽和の気体は溶解し、過飽和の気体は脱気されます。
本装置では、処理対象水を液薄膜に変換することによって比表面積を激増させており、高効率の気体交換が可能となっています。